静岡児童合唱団 & 青葉会スペリオル
(指揮:戸崎裕子)
 1943年、大岩宮下町の青葉ケ丘幼稚園に「音楽青葉会・静岡児童合唱団」が誕生してから、2008年4月、65周年を迎えました。自然の中で幼児を遊ばせたいと願った創始者戸ア舜裕は、母妙子と共に、ユニークな園を造りました。園庭には小川が流れ、バッタが成育する小山、プール等々。今ではその園に佇む2人の写真が練習に通って来る子供達に微笑みかけています。
 静岡の地で育ち、地域の皆様の大きな支えと励まし、そして国内外の力ある音楽家との出会いにより、創立65周年を迎える事が出来ました。
 世の移り変わりと共に、青葉会児童合唱団は、PK子供唱歌隊、NHK静岡放送児童合唱団、そして静岡児童合唱団と名称も変わり、常に団のあり方、人のあり方を模索して参りました。

 合唱芸術を通して人格形成の一助となるよう「こころの解放」と「こころのつながり」を大切に音楽を楽しみ、技術の向上に努め、「真に価値ある大勢の大人に出会いなさい」「学生らしく」をモットーに活動しております。
 1970年ブルガリア国立ソフィア少年少女合唱団と姉妹提携を機に、これまでに10回のヨーロッパ演奏旅行を実施し、ブルガリア、旧ソ連、ハンガリー、旧東ドイツ、ポーランド、デンマーク、オーストリア、イギリス、フィンランドなどで歌声を響かせてまいりました。外国での演奏を通して、「日本人の声」について多くを学び、自国の民俗をみつめ直し、誇りと責任を考える良い機会となりました。参加した多くの卒団生が各分野で活躍している姿に接するたびに、「文化は人を育てる」「人が育てば国は栄える」というヨーロッパのリーダー達の名言が想い起こされます。
 日頃、邦人作品ヨーロッパの教会音楽、そしてブルガリアの作品を3本の柱として、練習に励んでおります。「作品が子供を育てる」という強い信念を持って、選曲には常に熟考しています。
 子供達を取り巻く環境が多様化し、真っ直ぐ太く強く育ちにくい現状の中で、偉大な音楽家の作品と向き合い、人間が本来持っている力を充分発揮し、たくましい若者に成長してくれることを願って活動しております。

 幼児から高校生まで、3クラス編成で練習に励んでいる。バロック以前の合唱作品や民族音楽を勉強する傍ら、現代邦人作品の紹介に努め、多くを初演・CD録音をしている。また、合唱芸術の普及に努め、指揮者戸ア裕子は、常に合唱教育界において指導的な立場に立って活躍している。 
 オリジナル楽器との出会いを大切にしてきた中で、ヘンデル《メサイア》、J.S.バッハ《ロ短調ミサ》、モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》の演奏に取り組む。99年、バッハ・コレギウム・ジャパンとJ.S.バッハ《マタイ受難曲》6回公演とCD収録。2000年卒団生による「青葉会スペリオル」を発足。
アジア音楽祭(横浜みなとみらいホール)に出演。これまでに、静岡音楽館AOI主催による数々のコンサートに出演する。02年、日本音楽学会創立50周年記念国際大会記念コンサートに出演し、好評を博す。03年、創立60周年記念演奏会として、名誉指揮者ネデァルコフ氏を招き、またイギリスより指揮者及び演奏家を招いて、小編成のオリジナル楽器による「メサイア全曲公演」を開催。国内外の素晴らしい音楽家との共演により、芸術性の高い演奏が出来たと自負している。05年、
メモリアル・コンサート〜創始者戸ア舜裕・妙子両先生を偲んで〜」を開催。06年、静岡音楽館AOIコンサートシリーズ「マタイ受難曲」に出演し、小林道夫氏の指揮により全曲演奏する。07年春「第10回ヨーロッパ演奏旅行〜ブルガリア・ウィーンの旅〜」を実施し、好評を博す。08年、創立65周年を迎え、5回の記念演奏会を開催し、いずれも好評を博す。

 75年、静岡県文化奨励賞受賞。戸ア裕子は、84年ブルガリアより「国際文化交流功労賞」、97年「静岡市教育文化功労賞」受賞、ブルガリアより最高位「マダラの騎士勲章」受勲。日本合唱指揮者協会会員。

 
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